終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- フルコンプ感想【ネタバレON/OFF有】

乙女ゲーム

こんにちは、もちです!

『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』をフルコンプしましたので、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。

・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。

本日もよろしくお願い致します。

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作品紹介

終遠のヴィルシュとは?

OPムービーなど

『終遠のヴィルシュ』(以降終ヴィル)は、2021年10月7日にオトメイトさんから発売された女性向け恋愛ゲームです。対応機種はSwitchのみ。

誰もが23歳までに命を落とす呪われた国を舞台に、死神と呼ばれ忌み嫌われる少女が、国に蔓延る呪いの謎を追うシリアスなストーリーです。

もちろん恋愛要素もありますが、甘さはかなり控えめでストーリー>>>恋愛位の印象でした。

主人公や攻略対象が容赦ない迫害を受ける、残酷な描写が多い等々とにかく辛い展開が多く、もはや絶望のフルコース状態でしたが、少しずつ謎が明らかになるストーリーは面白く先が気になりました。

個人的にはこれまでプレイしてきた乙女ゲームの中で1番のしんどさでした。

ストーリー概要

西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は
23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。


万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。

国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、
短命に抗い続けている。

時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、
目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。


番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。

引用元:https://www.otomate.jp/virche/

レビューをチェック

ヒロイン紹介

主人公:セレス(名前変更可)

本作の主人公。物心つく前に両親を亡くしている。

関わる人間が事故に遭ったり、急な死を迎えることから《死神》と呼ばれ、忌み嫌われてきた。

周りを不幸にしてしまう人生を悲観して命を絶とうとした際にアンクゥと出会い、この国の様々な《死》と向き合うこととなる。

引用元:https://www.otomate.jp/virche/

攻略キャラクターとおすすめ攻略順

初回はマティス・リュカ・シアンの3名のみ攻略可能。

本作は少し特殊な作りで、第三幕をクリアするまでは必ず絶望エンドしか見られない作りになっています。
絶望エンドはいわゆるバッドエンドで辛い結末を迎えます。

3人の絶望エンドクリア後にイヴのルートが解放され、イヴの絶望エンドクリア後に第三幕(アドルフ・アンクゥ)が解放、第三幕の救済エンドを見ることで他4人の救済エンドが解放されます。

最初の3人は好きな順で攻略して問題ありませんが、個人的なおすすめは以下の通りです。
マティス→リュカ→シアン→イヴ→第三幕

攻略キャラクター&キャスト紹介

 

イヴCV:斉藤 壮馬さん
マティス・クロードCV:天﨑 滉平さん
リュカ・プルーストCV:平川 大輔さん
シアン・ブロフィワーズCV:細谷 佳正さん
アドルフ CV:八代 拓さん
アンクゥCV:興津 和幸さん

 

個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)

マティス・クロード CV:天﨑 滉平さん

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配達人と聞いてまず、「ちゃんと外の世界に届けてもらえてる・・?どこかで実験台にされてない?」と思ったのは私だけではないはず。

同様に執事のジャンさんの恋人の話を聞いた時も「大丈夫?その恋人生きてる…?」と疑ってしまう辺り重症。

プレイする前から最初に辿り着くのは「絶望エンド」だと分かっているためもはや疑心暗鬼です。
否、やばい香りのする乙女ゲームにはこれくらい疑ってかかった方が良いのです(後のダメージが少なくて済むから

第一幕では攻略キャラクター全員で協力して処刑執行人を追い詰めますが、あと一歩というところで何者かにとどめを刺されてしまい、その目的を聞くことは叶いませんでした。

復讐相手を失ったマティスは空っぽになってしまいます。
見かねた執事のジャンから依頼され、セレスは話し相手兼お世話係としてクロード家で働くことになります。

一緒に過ごす内に順調に仲良くなり、小説を書いたり買い物位になら出かけられるようになった頃、死んだはずの処刑執行人が再び姿を現します。

暴走するマティスを止めようとした時に言われた「この死神風情が!」的な台詞が正直グサーッと心に刺さり辛かったです。仲良くなれた頃だったので尚更ダメージが大きい(´・ω・`)

ただ本心から言った訳でもなく、本人も後から「なんであんな酷いことを・・」と落ち込んでしまいます。

復讐が絡むと激情に駆られて普段とは真逆の性格になってしまうマティスですが、セレスを大切に想う彼がいるのも確かで、落ち込むことはあれどお互い真っ直ぐ向き合う二人に好感が持てました。

マティスルートは「どういうこと!?」となることばかりで驚きの連続でした。

話の中でマティスと同じ境遇の人が何人か居たこと、その時は似てるなー程度に思うだけだったのに立派な伏線だったとは。

実はマティスの正体は兄のクロードによって生み出され、沢山の人間の記憶を与えられたホムンクルス。
そもそも弟ではなく、生まれてから1年ほどしか経っていないのだと判ります。

ジャンの目的は命を落とした兄の恋人ロザリーを完全な形で取り戻すことであり、記憶を再現するための実験台としてマティスを利用していたんですね。

2人揃って監禁された実験室で、マティスは毎日違う人間の記憶を植え付けられ、それでもセレスへの愛が芽生えるか試されます。

最初はDV男、時には殺人犯と酷い人格ばかりなのに、何を言われても打たれてもセレスは毎回マティスとの約束を守って受け入れるんですね。

もうやめて、セレスの心が壊れちゃうよ…と思う傍ら、1日の終りを必ず愛で終える2人のやりとりは美しいな…とも思わされました。

愛が全てを乗り越える…!と思わせてからの落とし方が見事でまさに絶望でした。

最後にクロード(ジャン)の記憶を植え付けられたマティスは、セレスをロザリーとしか認識しなくなり、セレスもロザリーとして生きるという終わりは救いがありませんでした‥

最初の頃の疑い、意外と当たっていたなぁと最高にブルーな気持ちでルートを終えたのでした。

リュカ・プルースト CV:平川 大輔さん

 

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妹を背負ったまま医者を探して歩くリュカの回想が辛くて最初から半泣きでした。

マティスルートの惨状から、もうサブキャラのことは信用しないと心に決めた私(オイ

きっとリュカのルートでは医者のカプシーヌ先生が関わってくるはず…

先生は漂流者が残した4冊の本の内、医学について書かれた1冊を持っていて、リライバーに頼らない不老不死の研究をするため、リュカの妹さんを実験台にしているに違いない。
違ったら全力で謝罪しよう…(結論:全然違いました

リュカは優しい先生、リライバーに反対するエクソシスト教団の信者、そして処刑執行人という沢山の顔を持っていました。

周囲から死神として疎まれるセレスに対しても最初から優しく接してくれる貴重な存在でもあります。

しかしもう22歳ということで着々と死期が近付いていました。
彼の体調を心配しているセレスは、ひょんなことから先生の仕事を手伝うことになります。

序盤、リュカが実はセレスのことを崇拝レベルで好きなのだと分かる描写があるものの、普段表に出すことはないので「何でだろう?」と引き込まれました。

先生として子供達に慕われるセレスにほっこりした反面、もしかしなくてもこの訪問授業、エクソシスト教団の信者を集めるためのものなのでは…?とリュカへの印象は逆に段々グレーになっていきました。

リライバーになるのがダメだと教えている訳ではないんですけどね…結果的にそう思うよう仕向けているのではと。

色々と明らかになる2章の終わりはこれ叫ばない人いるの?というような展開でした。
セレスはとうとう先生が処刑執行人として手を下す場面を目撃してしまうんですね。

奪ったリライバーの心臓から体を複製し、人体実験を繰り返すエクソシスト教団は何もかも狂っていて頭が理解を拒否しそうでした。

処刑執行人の正体がリュカだと、一瞬でも考えなかった訳ではありませんが、まさかねーくらいだったので嘘だろ…となりました。

よく見ると立ち絵が…


同じポーズじゃないか…!!(気付くの遅い

プルースト家は武術の名門で特異体質の人間が生まれることがありました。
生まれつき異常な怪力の持ち主であるリュカはアルぺシェール最強の戦士だったのです。

色々頭が考えることを拒否した結果、目に映った檻に「あ、檻ガールだ」などという感想をもった自分を殴りたい(

諸悪の根源はカプシーヌで、遺伝子の美しさに魅入られた彼はナディアの遺伝子に恋をし、手に入れるためプルースト兄妹を教団へ迎え入れたのでした。

リュカの盲信は妹を人質に取られ、薬で洗脳された末のものでした…

リライバーの心臓を集めていたのはカプシーヌを支援する何者かの指示で、リュカは寿命を迎えるまで駒として使い捨てにされる予定だったんですね。

「悪い子」認定されると即座に殺されるバッドエンドの数々を見て、正直セレスへの愛をどこまで信じて良いのか分からなくなる時もありました。

最初は天使という盲信から始まった想いでしたが、一緒に過ごす内に「好き」に変わっていったのは本当ですよね。

プルースト兄妹の境遇から結末まで何もかもが地獄でしんどかったです。
カプシーヌと出会わなければ…

絶望エンドは2種類ありますが、アンクゥの力を借りてセレスがリュカにとどめを刺すエンドの方が個人的には好きでした。

リュカを死なせた後、彼の妻だと名乗ったことで民の憎しみの捌け口的にセレスも処刑されてしまいます。

死後冥界での再会を願っていたのに、セレスは天国リュカは冥界と行き先が分かれ、永遠に会えないのだという終わりが辛くて泣きそうになりました。

死後一緒に…というささやかな願いさえ叶わないなんて辛すぎる‥と思っていたのですが、後にセレスとナディアは姉妹として転生するも、リュカは永遠に冥界を出ることはないだろう的内容の限定版小冊子でトドメを刺されました(

リュカの罪が深すぎてどうあがいても救いが見えないエンドでした。

そして平川さんの演技が輝きすぎていて怖い程でした。狂った&死にそうな演技がお上手すぎると思うんです・・

シアン・ブロフィワーズ CV:細谷 佳正さん

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いきなり有無を言わさずゴミ山研究室を掃除させたり、「今日からお前は俺の小間使いだ」と一方的に告げてきたりと、横暴すぎてどうなってしまうの?が最初の感想でした。

余計なことはするなと言われるんですが、ここで本を片付けたりすると本当につまみ出されてバッドエンドに行ってしまうんですね(´・ω・`)笑

謙虚な姿勢をとると気に入られて小間使いから雑用係にランクアップ。
着ていた白衣を脱いで頭から被せられるシーンが少し内側に入れてもらえたようで好きです。

掃除大好きなセレスはむしろ喜んでる感。
アドルフから「相性良すぎてたちが悪い」と評されるのに笑いました。

良い関係を築けていますが、マムやアンクゥはシアンをめちゃくちゃ警戒していて、死神の能力に目をつけられたらすぐに逃げるよう助言します。

実験台には容赦ないのかな…?と予想していましたが、大体そんな感じでしたね。

寿命問題を根本的に解決するために死刑囚を使って数々の残酷な実験を行ってきたようですが、他ルートの外道共と比べて人のためになっている分、描写がマイルドだな(終ヴィル比)という感想でした。

肺を強化したリライバー、変死事件、感情(メモリー)を作るのに大量の心臓が必要、と繋がった辺りでもう嫌な予感MAXですよね。

これまでの話だと正直研究所のトップは感情を優先するダハトに変わった方が良さそうに思えますが、リライバー技術がシアン以外に扱えそうに思えないので、他の誰でも未来は無さそう。

中盤、リライバーに欠陥がある等々因縁をつけられ、シアンが処刑されかける事態に。

これまで散々延命の恩恵を受けてきたのにこの仕打ち。
更に児童保護施設への襲撃が加わり、いよいよもうこんな国滅びていいのでは?といった感じでした。

「死の呪いに打ち勝つ方法を探る」ということは、死の呪いを早めるセレスの体質は絶対研究対象になるよねと、そちらの方が恐怖でした。

特にそんな展開はありませんでしたが、アドルフはセレスとは逆に呪いが遅らせる体質という話が出てきたのと、亡くなった後のマムの動揺具合から何かある感をひしひしと感じました。

マムは王族なのかな?と思っていましたが特にそんな話はなく、腐敗した王族を潰し呪いに打ち勝つために優秀な人材を育てて研究所に送るシアンの協力者でした。

アドルフとセレスのことは実験台として差し出すつもりだったようですが、愛情を注ぐうちに躊躇してしまったとのことで…何とも複雑な立場だったのだなと思います。

リライバー研究はただの延命に過ぎず、寿命問題の根本的な解決には繋がりません。

セレスの指摘で無意識に呪いの解決を諦めて逃げていたことを悟ったシアンは、燃えるような熱意を取り戻し再び「神」になることを宣言します。

その熱狂するような瞳にセレスは惹かれたんですね。

「最初に恋をするならお前がいい」と語る告白シーンが良かったです…!
「今」の自分は恋をしないけれど、新しい体を得た自分は必ずお前に恋をする宣言が素敵ですね。

しかし行き着く先は絶望エンド。
シアンの新しいリライバー体を守る時間稼ぎ
をしていたセレスが処刑執行人に命を奪われてしまいます。

シアンはセレスの記憶を自分にダウンロードし、意識的には一緒にいられるものの、体と適合しない副作用で半分廃人のようになってしまっています。

そんな状態でも、周りはシアンが呪いを解いてくれることを祈るしかない辺り、やるせないというかこの国の救いのなさを感じましたね。

民の他力本願を許せない気持ちもありますが、直面している問題が大きすぎる。

スチルで輝くシアンの瞳と装置の光の青がきらきらしてとても綺麗でした。

イヴ CV:斉藤 壮馬さん

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セレスを助けた際に負った火傷のせいで両親から捨てられ、「あい」を求めるようになったイヴ。

異常なまでの博愛精神は「あいしつづければいつか誰かが自分をあいしてくれる」という下心から来るものでした。

しかし火傷の痕は誰が見ても叫んで逃げ出すようなものだそうで・・

これまで素顔を受け入れてくれた人はいなく、リライバーになるためのお金を貯めているのも次の生であいを得るためだったんですね。

セレスを救った代償の大きさが心にのしかかりますが、それでも人を責めない彼にいっそ苦しい気持ちになりました。

そんな彼は実は漂流者の末裔で、黒いリコリスを育てて守る守護者という役割を背負っていました。
だからなのかアンクゥもイヴに対しては好意的です。

ある日、イヴの依頼でセレスは人手不足の便利屋を手伝うことになります。

イヴが人々からものすごく慕われていることと、際限ないお人好しっぷり等々が垣間見える日々は平和で、イヴとセレスは依頼をこなす内に街の人たちからカップルのように扱われるように。

しかし平和な日々は長くは続きません。

人々に受け入れられかけていたのに、不審死が多発するようになったことで、再びセレスが死神として恐れられるようになります。

更に不満が自分たちに向かないよう王家が「セレスとイヴが犯人だ」とおふれを出したことで民達の怒りに拍車がかかります。

セレスを匿ったイヴも同様に迫害を受けるようになってしまったのが本当に悲惨でした。

イヴの優しさに甘え続ける状況なので、相棒のヒューゴから憎しみを向けられるのもやむ無しという惨状でまた辛い。

後半畳みかけるように国を覆う呪いの真実が明らかになるので、理解が追い付いたか心配になりました。(ずっと待って!と叫びたくなる感じでした

・アルぺシェールは土壌が汚染されており住民は毒素で23対の染色体を1年に1対ずつ破壊される=23年しか生きられない。
・リコリスは土壌の毒素を吸収しているから黒く染まっている
・セレスはリコリスの性質を持っており毒素を吸収する…が許容量を超えると周りに放出してしまう=本物の死神である

この辺りの事実が明らかになって絶望しているところに「イヴ 5章」の表示が出て「な、長い…」と別の絶望を味わったのは内緒です(他の人は4章まで)

遺伝子を強化したセレスのクローンを大量に作り、各地に生き埋めにすることで毒素を吸収させるという、シアンのとった解決法がなかなかにえぐくて初めて彼が悪魔だと実感しましたね。

生きながら毒素を吸収し続けるなんて苦痛でしかないだろうに、これまで奪うばかりだった自分が救えるのだと知って「良かったぁ」と笑うセレスがもう悲しくて。

彼女を救うべきか悩むイヴですが、親友が奪われた憎しみがあっても、他者を犠牲にすることになっても、全てを愛が上回り助けに来てくれました。

自分はリコリスの守護者で、リコリスの化身であるセレスは生まれた時から自分のもの!と叫ぶシアンとの一騎打ちがアツかったです。
イヴの強さと格好良さに痺れました。

初対面の時にシアンがイヴの名前に驚いた理由、セレスの出生など盛り沢山のルートでした。
ただ個人的にはセレスの存在がイヴの幸せを奪い続ける展開が辛かった…

余談ですが昔酒場でイヴが助けたおじさんが命をかけて庇ってくれるシーンが泣けました。
1人でもイヴにあいを返してくれる人がいて良かった。

ヒューゴがイヴに向ける感情、本人は気付いていないようでしたが、変死したことから恋愛感情であることは間違いないでしょう。

元々主人公の恋路を邪魔するキャラは男女問わず苦手なのでなんともですが、バッドエンドでセレスが「頑張って下さい」とヒューゴ→イヴの関係を応援するのだけは唐突感あって「?」でした。

第三幕

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セレスを巡るアンクゥとアドルフのバチバチがすごくて笑ってしまいました。
正反対のようで良く似た2人のやりとりが面白かったです。

同じ背の高さや短剣の話等々、それとなく匂わされる情報から2人は同一人物なんだなと察しましたが、あまりにもタイプが違いすぎるので最初の頃は正直本当に?と半信半疑でしたし驚きました。

他の4人のルートとは違い第一幕を通っていないので、ほとんどの人と初対面の状態からスタート。

色々なルートの内容を回収しながら少しずつ真相に向かっていく展開が面白かったです。

呪いを乗り越える発言と自分の子供に拘っていたマムの正体が女王のリライバーで、逆に母親に拘るダハトはその息子なのでは?と気付いた時にハッとしました。

黒幕はちょいちょい怪しいのに、なかなか尻尾を掴ませてくれないので明らかになるのは本当に後半です。

死亡したと見せかけたり罠が多く確信を持てないまま進むので、最後まで「この人だろうけどそうであって欲しくない。でも…(以下ループ)あーやっぱこの人だったー!!」的なハラハラ感が味わえました(笑

全部判ってた風なシアンを見て「気付いてたならもっと早く教えてよ〜」と思ってしまいました/(^o^)\

限りある生を大切に生きず、リライバーに依存しきった全国民を処刑しようとしたリアム=ダハトの言い分ももっともでしたが、最後にセレスにしたことだけは許せない…八つ当たりとしか思えなくて解せぬでした。
普通ではない力に頼ったアドルフへの怒りがそうさせたのかな。

アンクゥの正体はやはり実験で不老不死にされた後、過去に遡ったアドルフで、セレスにまた出会って普通に生きて欲しい一心で抗体を作り続けていたんですね。

抗体を作るためには毒素を吸い込んだリコリスを食べ続ける必要があって、ものすごい苦痛を味わうのだそうです。

苦しみながら何百年もセレスのことだけを思って生き続けるなんて拷問すぎて泣けました。
共通ルートのバッドエンドの話ですが、ここまでして契約を断られる=セレスが死を選んだら心がボキッと折れるのも当然だなぁと…

しかしあのアドルフが冥界の番人という設定を演じるために涙ぐましい努力をしていたのには笑ってしまいました。
花びらと共に消える演出は薬品を使った後、物陰に隠れてたとかそんなのアリですかw

セレスの幸せを見届けて消えていくアンクゥの最期にはボロボロ泣いてしまいました。
本当にこのためだけに生きてきて、最後は”自分”に譲るなんて…こんな優しい人いますか…?

第三幕はもはやアドルフルートなので派生は難しいと思いますが、アンクゥと恋愛できるルートも欲しかったなと思ってしまいます。

セレスはもうダメだ…と思っていましたが、抗体が完成するまでが一瞬で若干ポカンとしてしまいました( ゚д゚)笑

これ以上ない幸せな終わりで良かった…と思う反面、元々シアンがいなければこの国とっくに滅びていましたよね…

今回も結局のところ全て天才シアンの恩恵にあずかって解決しており、あのクソな国民性は変わるのか?と少し心配です。

第三幕の救済エンドをみたところ、他ルートの救済エンドも解放され、マティスの救済エンドを読んだ後のテンションでリュカの救済を見に行ったところ心が死にました(オイ

救済は必ずしもハッピーエンドではないんですね…
しかし事情はどうあれ多くの人を殺めた大罪人のリュカにとって、確かにあの終わりはこれ以上ない救済だったと思います。

最後の最後で本当の恋が実った2人に来世で幸せになってほしいと思わずにいられません。

マティスは第三幕と救済エンドでジャンへの印象が大分良い方に変わりました。
やってきたことは外道ですが、どこまでも一途なんですよね‥

シアンはダハトとマムのことを思うとウッとなりますが、これ以上なく乙女ゲームでしたし(?)、イヴはタイトルの意味も回収して最後にふさわしい終わりでした。
炎の中の求婚シーンのスチルが美しくてとても好きでした。

個人的レビュー

終ヴィルの好きなところ

静かなBGMが世界観にマッチ

耳に優しい静かな曲が多く、物語にとても良く合っていました。

イラストの美しさ

読先生のイラストはどれも美しく、スチルが表示された時に息を呑むほど美しかったです。
遊びながらしばしば、「このシーンにも欲しかった…!」と贅沢な望みを持ってしまいました。

終ヴィルに物申したいところ

キャラの視点切り替えが多すぎる

↑コレ

他キャラ視点への切り替えが多く、その度に1枚絵の表示を挟むためテンポが悪かったです。

Aボタンを押すと多少速くなりますが、なにぶん回数多すぎでした。
画面タップで一瞬で消えて欲しい(無茶言うな

選択肢ジャンプが時々遅い

止まったのでは?という位遅い時もあれば、早い時もありました。謎。

あとは以前に見た文章でもルートが違うとスキップできないところが不便でした。(3幕の始めの方や回想など)

総評

ストーリー  : 4 out of 5 stars (4 / 5)
グラフィック : 5 out of 5 stars (5 / 5)
音楽     : 4 out of 5 stars (4 / 5)

システム   : 4 out of 5 stars (4 / 5)
ボリューム  : 4 out of 5 stars (4 / 5)

総合評価   : 4.2 out of 5 stars (4.2 / 5)

ボリュームたっぷりでクリアまでにかかる時間は1ルート4時間程でした。

息つく暇もない辛い展開のラッシュで心が折れそうになりますが、主人公セレスの前向きさと攻略キャラの優しさに何度も救われました。

個人的に驚いたのが救済エンドはあくまでも救済で、ハッピーエンドとは限らないところですかね…

具体的に

攻略キャラの内リュカ・アンクゥの2名は幸せな恋愛エンドとは言えない点に注意が必要かなと思います。個人的にはどちらのエンディングも好きですが・・

最後に4人の攻略キャラ達の救済エンドが見られる構成は、第三幕の大団円感を見た後だととって付けた感が否めないなぁ、と最初は思ってしまったのですが、絶望で終わった彼らの物語に救いが示されたのは良かったかなと。

それでも上記2名のことを思うと、第三幕のハッピーエンド感が羨ましく感じてしまう自分がいました‥(恨みがましい

まとめ

最後に

これでもかと詰め込まれた絶望の数々にオトメイトの本気を見ました(何

本当に容赦ないので必ず幸せなエンディングを迎えて欲しい & バッドエンドが苦手という方にはおすすめし難いですが、キャラもストーリーも良く個人的にはイチオシの作品です。

絶望エンド後の話が描かれた限定版の小冊子のショートストーリーがこれまたしんどく、傷口に塩を塗ってくるので大変おすすめです‥(瀕死か

長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。

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