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テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団(ツイツイ) フルコンプ感想【ネタバレON/OFF有】

こんにちは、モッチです!

『テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団(ツイツイ)をフルコンプしましたので、作品紹介 →感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。

・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。

それでは、本日もよろしくお願い致します。

目次

作品紹介

『テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団(ツイツイ)』とは?

OPムービーなど

『テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団』は、2023年4月27日にオトメイトから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。

略称はツイツイ(強運姫=ツイてる姫、悲運騎士団=ツイてない騎士団)です。

キャッチコピーは、「呪われた姫と初心者騎士たちの運星(みらい)を変える物語」。

周囲から虐げられる第3王女・セシリアが、信頼できる騎士たちとともに、さまざまな苦難に立ち向かうストーリーです。

個人的レビュー

個人的には『良作』です
本作のポイント
  • コミカルなタイトルに反して笑いとシリアスのバランスが絶妙な重厚ファンタジー!
  • 専門用語多めだが緻密に練り込まれた世界観
  • 次々に降りかかる困難を仲間と乗りこえていく絆の物語
  • 主人公への心ない発言や残酷描写あり

賢くしっかり者の主人公と、信頼が自然と恋に変化していく丁寧な恋愛描写が素敵なポイント。

途中「うーん」と思ったところもありましたが、めちゃくちゃ面白かったです!

【プレイ中の気持ちの推移】
2人終えた時点→「面白い!神ゲーでは?」
5人終えた時点→「なんだか疲れた…」
フルコンプ後→「やっぱり面白い!」

むーちゃん

具体的にどのあたりが気になったの?

モッチ

主人公が酷いことを言われるシーンが多くてメンタルが削られました…
面白いけれど、続けて遊ぶとちょっぴり精神が疲弊する作品でした。


レビューはこちら

ストーリー概要

ここは身分も職業も全てが生まれた月により決定されてしまう世界。
その東の果てにあるテミラーナ国に、今から15年ほど前、
第三王女として額にアザのある赤子が誕生しました。

その赤子は『呪われた王女』と噂され、
城から離れた屋敷で、家族とは別々に暮らすことを余儀なくされました――

しかしそんな彼女に、大きな転機がやってきます。

16歳の誕生日を間近に控えたある日。
決闘大会“ヘリス・デュエルム”の会場で、
目が眩むような強い“光”を放つ5人の男性たちを目にしたのです。

――そう、この『呪われた王女』には特別な強運(ちから)が宿っていました。
自身に命の危機が迫ると、それを避けろと知らせるかのように
物や場所が光って見えるのです。

王女の強運を知る周囲の者は、
危険な人物だから光ったのではないかと助言しましたが……
今まで見た“あの光”とは違う。
王女は自分の直感を信じ、光って見えた者たちを騎士団として招き入れることにしました。

しかし彼らの中には剣術経験がないばかりか、騎士に興味すらない者もいます。
そんなたった五人の小さな騎士団と共に、
王女はこれから巻き起こる“厄災”を、
乗り越えてゆくことが出来るのでしょうか――?

引用元:https://www.otomate.jp/tsuitsui/

スクロールできます
作品情報制作スタッフなど
企画・監修:高木亜由美
イラストレーター:煮たか
メインシナリオライター:雨宮うた
サブシナリオ:夏野景・夕月・卯木悠里
CERO:B(12才以上対象)
対応機種: Nintendo Switch / Nintendo Switch Lite

ヒロイン紹介

主人公:セシリア・ファリアス・テミラーナ

テミラーナ国の第三王女。
自分の身に危険が迫った時、選ぶべき道を視覚的に捉えることができる『強運』能力を持つ。

王族として人前では淑やかに振る舞うが、
親しい人と話す時には砕けた言葉も使い、普通の少女らしい一面を見せる。

『呪われた王女』と王族には忌み嫌われているため、
王城から少し離れた屋敷で暮らしている。

引用元:https://www.otomate.jp/tsuitsui/

白状すると公式サイトのショートストーリーを読んで「苦手な性格かも……」と思っていましたが、全くの杞憂でした。

苦しい状況にあっても常に先を見据え、相手の気持ちに寄り添える強いヒロインでした。

攻略キャラクターとおすすめ攻略順

攻略キャラクターは6名。

騎士団の5人以外に隠しキャラクターが1人存在し、5人攻略すると隠しルートが解放されます。

どのルートにも程よく謎が散りばめられているので、攻略順は好みでOKですが、少しずつ真相に迫りたいという方は以下の順がおすすめです。

ジョセフィ or トビアス or ミラン → キア or アデル

参考までに私はジョセフィ → キア → トビアス → アデル → ミランの順に攻略しました。

隠しキャラクターは誰?

エリック・マーベイル(CV:木村 良平さん)

攻略キャラクター&キャスト紹介

キャラクターキャスト
ジョセフィCV:古川 慎さん
アデルCV:狩野 翔さん
トビアスCV:小林 裕介さん
ミランCV:阪口 周平さん
キアCV:山本 和臣さん

共通ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)

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物語の始まりは国で1番の聖騎士を選ぶ「ヘリス・デュエルム」の日。

5人の男性に謎の光を見た主人公「セシリア」は、彼らを自分の聖騎士にと望みますが、各々が抱える事情や身分から、最初は断られてしまいます。

しかし諦めず前向きに対話を進めた結果、どうにか全員から了承を得ることに成功するのでした。

序盤は「出てくる人出てくる人嫌なやつすぎる!!」と思っていたのですが、同じくらいかそれ以上に優しい人も多く、温かい気持ちと冷たい気持ちのジェットコースターで心が忙しかったです。

セシリアはとある事情から「呪われた第3王女」と呼ばれており、周りからよく思われていません。

両親は無関心どころか存在しないような扱いをしてくるし、2人の姉は会うたび罵ってくるヤバい奴らです。
そんな2人の姉との会話を「相変わらず仲が良いわね」と評する母は天然なのか、同じくヤバいやつなのか判断に困りました。

しかしそんな環境でも、強く気高くあろうとするセシリアは、見ていて応援したくなる子でした!

話は戻りますが、ようやく5人の騎士が集まったのに、2番目の姉からの嫌がらせで「平民や下民は王族付きの聖騎士になれない」という謎ルールを作られてしまい、1ヶ月後の騎士団試験に合格しない限り、正式な騎士とは認められないと言い渡されてしまいます。

「このやろう…!」と怒りに震えたのですが、この過程は武器も満足に持てないメンバーの心と体を鍛えるために必要なものだったんだな、と後に気付きます。

「正直ど素人が1ヶ月後に騎士なんて絶対無理だろう」と思っていましたが、信頼を築きつつ必死で修行する皆は本当に頑張りました。そして手伝ってくれた団長とカリム副団長(姉旦那)に惚れました(オイ

試験もサクサク進むのですが、当日も分かりやすい妨害が多く「ぐぁぁ…!(怒)」となります。こんな国さっさと厄災で滅びてしまえ。

全員騎士になれると分かった時は「やったー!」となりましたが、同時に「絶対まだなんかあるやろ」と疑いの気持ちも忘れませんでした(嫌な展開に備えていくパターン

1人も欠けず騎士になることができ、本当に良かったです……!

共通が終わりに近づくと、セシリアが露骨に命を狙われるようになり、ルクス教団と呼ばれる邪教(?)一味が暗躍していることが分かります。

この辺りでビシビシの悪意と優しさに包まれた共通ルートは終わり。

みんなは立派にセシリアを守り抜き、十分強くなったように見えるのですが、より強い敵に対抗するためには、このままではダメなんですね……

それぞれの悩みに程よくスポットが当たりつつ、個別ルートに移行するため、話の流れがとてもスムーズでした。

個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)

ジョセフィ CV:古川 慎さん

テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレ
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テーマ:王族同士の恋

めちゃくちゃ重厚かつシリアスな話でビックリでした。

タイトルやイラストからなんとなく軽いノリを想像していて、騎士5人の光の力(?)で厄災を跳ね除けてめでたしめでたし、な流れになるかと思っていたら、全くそんなことはありませんでしたね……

セシリアから見て誰が敵で味方なのか、ジョセフィルートでは全て明らかになるので、最初に攻略しちゃって良かったのかな……とちょっぴり不安になったのは内緒です。

しかし明らかになっていない部分も程よく残っているので、上手い作りだなーと思いました。

ジョセフィはいずれゾンダリクの王となる立場で、セシリアもテミラーナの王。

決して結ばれることはないけれど、心はお互いのもの(だけど本当は全部欲しい)、的な切ない恋愛に胸がキュッとなりました。

個別ルートに分岐する直前、ジョセフィがセシリアを庇って傷つくシーンがあるのですが、自分のために仲間が傷つくことに動揺するセシリアに投げかけた言葉がとても良かった。

騎士の誓いは己の誇りで、他のみんなもとっくに覚悟が決まってる。だから悲しむのではなく誇れと……
覚悟ができてなかったのはセシリアの方。同時にジョセフィからの強い信頼を感じてジーンと来ましたね。

辛い時にいつも支えてくれて、本心を言い合えるジョセフィに、セシリアは深い信頼を寄せていきます。

セシリアが次の王に選ばれた時から少しずつ関係が疎遠になっているようで、心配になったのですが、ジョセフィもいきなりセシリアが王になってしまって動揺していたんですね。

感情のままに気持ちをぶつけるシーンがなんだかもう……好き、となりました。
ジョセフィめちゃくちゃセシリアのこと好きだなと!

そして政略結婚という言葉にピンと来ました。そうだ、王になったジョセフィと結婚すればいいんだよ……!(無茶言うな

ジョセフィがセシリアを意識して顔を赤くしながら「お前っ…!」みたいに言うのが微笑ましすぎました。

ノーマルエンドはセシリアがジョセフィへの想いを引きずったまま、空っぽの日々を過ごしていくというもの。ジョセフィはもう気持ちに整理をつけている感じが辛い。スチルあり&実質バッドエンドでは?な内容でした。

キア CV:山本 和臣さん

テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレ
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テーマ:記憶共有

1日ごとに記憶がリセットされる設定を聞いてパッと思い出したのが「クロノスタシア」のティオ君。

だからなんだって話ですが、志方あきこさんのOP主題歌が好きだったなぁと、懐かしい気持ちになりました。

キアの記憶障害は幼い頃に飲んだ薬草の副作用が原因だと言われています。

というのもテミラーナの平民・下民向けに流通している薬は質が悪く、危険なものも普通に混ざっているんですね……

しかしキアくん、手を繋いだら過去の記憶を覗けたり、突然消えたり空中から現れたりと人外感がすごい。
不思議展開のオンパレードに「一体なんなんだ!?」と思いながら進めました。

どうやらセシリアとキアには魔力があり、2人が力を合わせることで不思議なことが起こる様子。

途中からキアは全てを把握しており、「自分を犠牲にしてもセシリアを守る」ような雰囲気が続くので、「最後消えてしまうか、記憶を失くしてしまうのでは……?」と不安な気持ちが止まりませんでした。

結論から言うとセシリアを始めとする呪われた王女たちは、「ディクシオン」と呼ばれる魔剣をその身に宿しており、鞘として魔力を奪われ続けていたため、早死にする運命にありました。

ディクシオンの鞘となれるのは魔力の高い人間だけ……ということで、限界が近いセシリアの代わりにキアが魔剣を自分の体に移すのですが、魔剣を狙う神に襲われ消息不明に。

「うわぁぁっ」となるようなエンディングの入りが切なくて机に突っ伏しそうになりましたが、無事に帰ってきてくれて良かった…!あのセシリアの語りからイントロが流れ始める演出ずるくないですか…!?

最後の最後まで帰ってこなくてもうダメかと思いましたが、悲しい終わりにならなくて本当に良かった。不思議な縁で結ばれた、特別感のある2人でした。

ノーマルエンドはキアが帰って来ず、セシリアは良き王として国を作りながらキアを待ち続けるという終わりでした。見えないけれど近くにいてくれてるんだろうなーと思うと、温かいような切ないような……

キアの素直でハッキリした性格が好きで、天然とはまた違う雰囲気に癒されました。セシリアとの組み合わせが好きすぎます。しかも強いですし……笑

キアのルートでは、サンクタル・メディカの作り方と座長の正体が明らかに。さらっとセシリアの呪いの正体も明かされてビックリ。1番上の姉はズルで王に即位するも、相変わらずクズでした。

有能なセシリアが王妃関連のことでは判断を曇らせがちなのが、年相応な感じがして辛かったですね……

トビアス CV:小林 裕介さん

テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレ
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テーマ:呪縛からの解放

トビアスさん宅の地下室が気になりすぎて、3人目はトビアスさんに決めました(どんな理由

普段からなにかと言動が面白いトビアスですが、行動力が凄まじく思い立ったら即決即断。まさにエキセントリックな男でした……笑

そんなトビアスルートではルクス教団との和解の道を探ることになります。

ルクス教団の成り立ちを調べるうち、「ルクス」という神の存在や、どうやらトビアスの実家が教団に関係あることが分かってくるのですが……

情報を集めるため、トビアスとセシリアが婚約者のふりをして敵の本拠地に潜入。共同生活を送る流れが面白かったです。

実はトビアスの「ハーベック家」は教団トップの教団王を輩出したこともある家系で、王家と対立しかねない立場にありました。そして一族の不幸は教団王だった祖父が遺した指輪にこもった、後悔や怨念のせいだったと分かります。

指輪を持つトビアスは教団王になる資格を持つ者で、暴走しがちな教団を良い方向へ導ける存在。
迷った末、トビアスはセシリアのために教団王の道を選びます。

離れても志は同じ。2つの立場から国を守る展開なのですが、私的にはトビアスが教団王を選ぶに至る辺りの掘り下げが少なく感じて「ん?」と思ってしまったのは内緒。

ともあれ、トビアスが教団内部から手助けしてくれたおかげで、教団と王家との関係が改善されて、厄災も乗り越えられ…と良いことづくめでした。

暗躍していた王妃が一体なんだったのかは他ルートをプレイしていないとワケワカメかも。あと1番はクラウディアがトビアスにベタベタするのが嫌で「お前ー!!」となりましたね(笑

アデル CV:狩野 翔さん

テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレ
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テーマ:初めて見せる欲

真面目なアデルは騎士団長にピッタリだなと感じます。

叔父様の策略で、「イドル・デュエルム」でカリム副団長と戦うことになるアデル。力の差は歴然のはずですが、なんと不思議な力を発揮し勝利してしまいます。

そしてアデルの様子がなんだかおかしい……
というのも力を発揮する直前、王妃から「聖騎士の祝福」なるものを受けているんですよね。絶対王妃の中にいた神が乗り移っとるやろー!と嫌な予感しかしませんでした。

アデルルートでは姉・叔父・教団絡みの問題が中盤にマッハで解決します。ということは当然他の問題に焦点が当たるわけで……

アデルの中にいるウォルンタール神をどうするかが目下最大の課題でした。

ウォルンタール様の事情はいまだによく分かりませんが、とりあえず神同士の問題で人間に迷惑かけるのやめて頂きたい。
その辺り、カルムントさまは申し訳なく思ってるから手を貸してくれるんでしょうが……

ウォルンタール様がどんな性格で何をしようとしているのか、あとはセシリアの中にある剣の正体も明らかになるルートなので攻略するなら後半向きかも。

紆余曲折ありますが、最終的に王政の廃止、身分格差の改善による職業選択の自由など、国全体の問題がすっきり解決しているのも良かったなと思います。

ひたすら神に振り回されましたが、昔からアデルが繰り返し読んでいるおとぎ話のような終わりを迎えられるのが、ロマンチックで良かったです。

あと、すごくどうでもいい話なのですが、アデルのつぎはぎだらけの私服なんとかしてあげて!?と気になって仕方ありませんでした(オイ

ミラン CV:阪口 周平さん

テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団 ネタバレ
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テーマ:命がけの恋

激動のルートでしたー!
ミランは昔、不自然な事故で養父母と兄姉を亡くしており、原因を探るため騎士団入りを決めた経緯があります。

しかし実はミラン、セシリアの父(現王)の生家「サルヴェス家」の生まれで、跡取りともいえる立場だったのです。

そんな事実が明らかになってからは、貴族の陰謀に巻き込まれてしまい、騎士団を辞めてサルヴェス家当主となることに。

さらに選王の儀ではセシリアとミランの2人が王の証を引きあてる結果に。2人の人間が王の証を手にした前代未聞の事態に、ミランが王、セシリアが王妃として国を導く立場になるのでした。

この頃からミランの態度が乱暴かつ冷たいものになり、理由が分からず不安になりますが、ミランを後見人としてサポートする叔父が怪しいのは明白。

ミランは謎の指輪に催眠をかけられており、正常な判断を奪われたうえで、憎悪が増幅されているような状態になっていました。

結論から言うと黒幕は王妃で、ミランの周りの人々が亡くなったのも全て王妃の手引きでした。

血統至上主義な王妃は実は不義の子であったミランの実父が許せず、妻もろとも葬っていたとのこと。そこに叔父も手を貸していた形だったんですね。

ミランが王になったのは、実は叔父の不正だったため、最後は王の座をセシリアに返上してしまうのですが、欲を言えばミラン王とセシリア王妃に国を治めてほしかったなぁ…!と思います。

2人なら絶対良い国を作っていけそうですよね。
あとノーマルエンドが切なすぎて心が死にました(

ミランだけ何故か後日談が見れていなかったことに気づき、後から見直すはめになったのですが、ラスト付近のキラキラ選択肢をミスしていたのが原因でした。

キラキラの選択肢……ちゃんと意味があったんですね!?無事再婚エンド(?)が迎えられて良かったです。

隠しルート

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隠しが隠れずに歩いてる(初見の感想

エリック、OPムービーで格好いいなぁと思っていたので、隠しキャラで嬉しかったです。

5人の騎士たちのエンドを見ると、タイトルメニューにエリックルートが追加されます。

選択肢はなく一本道のストーリーを読み進めていく方式でした。

本編では謎めいて余裕綽々に見えるエリックですが、実はいろんなことを考えていたんだなと分かるのが面白い。

騎士たちを頼るセシリアを見て面白くない気持ちになったり、逆に頼られると嬉しそうだったり、嫉妬深い猫みたいな性格がかわいかったです。

エリックルートは真相的な立ち位置で、ルクス教が異端扱いを受けることになった経緯や、神絡みの全てが語られます。

エリックの正体は大昔にテミラーナを救った「ルクス神」。神として王として、国民の支持を集めたことがウォルンタール神の怒りに触れ、2千年もの間封印されていたのでした。(同じ土地に神は2人もいらない的な)

そして一切の記憶がない自分の素性に不安を抱いていたところを、特別視せずただのエリックとして見てくれるセシリアに救われ、惹かれていきます。

やりたい放題するウォルンタール神のせいでめちゃくちゃになっていくテミラーナ国を救うため、1度は離れ離れになった騎士たちが再び集まる流れが胸熱です。

ですが、中盤がめちゃくちゃ辛くて……1人また1人と倒れていく展開に、ボロボロ泣きながら読み進めました。

エリックとセシリアのやりとりや騎士団の仲間との再会、ウォルンタールvsエリックのシーン等々、見どころ満載で、これまでの不満を吹き飛ばす勢いで全てがよかったです……!

真相も萌えも詰まった怒涛のルートでした。

どのルートも良かったのですが、歴史が変わり家族も優しくなったエリックルートは大団円で、特別感ありました。

個人的レビュー

『テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団』の好きなところ

丁寧な恋愛描写

恋愛に至るまでの描写が非常に丁寧で、相手を思いやる気持ちや共感など、積み重なった信頼が自然と恋に変わる過程が良かったです。

あと心に剣をもち、自らの正義を貫こうとする主人公セシリアが格好良くて素敵でした。

異国情緒あふれるBGM

ちょっぴり民族調なBGMがオシャレでとても良かったです!

キャラごとに素敵なテーマ曲が用意されている点もポイント高しでした。

『テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団』に物申したいところ

オリジナルの固有名詞が多め

会話中に謎の固有名詞が多く登場するため、特に序盤は「これってなんだろう?」と疑問に思う場面が多かったです。

1番うん?と思ったのが食べ物の名前。トルト→タルト、ケルク→ケーキのような感じですが、仕方ないとはいえ文中では説明がないので「??」となりました。(辞書には可愛らしいイラストが添えられていてほっこりします。)

中盤以降は人名(特に家名で呼ばれるとツラい)に悩まされました。

主人公への嫌がらせ描写が多め

2人の姉や貴族たちからキツく当たられるシーンが多く、嫌がらせレベルでない仕打ちを多々されます。

しかも共通から個別まで要所要所で登場するため、主人公が辛い目に遭うのが苦手な方は辛いかもしれません。

総評

ストーリー  : 4 out of 5 stars (4 / 5)
グラフィック : 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
音楽     : 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

システム   : 4 out of 5 stars (4 / 5)
ボリューム  : 4 out of 5 stars (4 / 5)

総合評価   : A

大体1人4~5時間ほどボリュームたっぷりでフルコンプまでにかかった時間は30時間ほどでした。

攻略キャラクターもサブキャラクターも魅力的で、騎士たちと姫との信頼が感じられるストーリーは、読んでいて心地良いものでした。

ただ決して金太郎飴ではないのですが、話の流れが毎回同じな部分があります。特に全ルート存在する嫌がらせ展開は、苦手な方には相当キツイかも。

悪役たちのブレない姿は清々しいですが、正直3ルートでお腹いっぱい。5ルート味わうとさすがにウンザリでした。

2周目は1周目に攻略したキャラ視点のストーリーが追加されているため、少々手間ですが毎回はじめからプレイされることをおすすめします。「あの時こう考えていたんだな……」等が分かるの良いですよね。

2周目以降の追加シーンについて(続きを読む)

実は共通ルートで1度騎士の誘いを断られてから、OKされるまでの流れがマッハで「ん?」と思っていたのですが、その辺りもばっちり補足されていて、なるほど…!と納得できました。

まとめ

この作品がおすすめな人

・恋愛過程が丁寧な作品が好きな人
・しっかりしたヒロインが好きな人
・音楽の良い作品をプレイしたい人

実は購入を迷っていたのですが、個人的には買って良かったなぁと思える良作でした。

甘さ控えめかな?と思いましたが、地道な信頼を積み重ねて、恋愛に変わっていく物語が好きな方におすすめです。

ただタイトルにある「強運姫と悲運騎士団」については、あまり悲運感なかったかなぁなんて思っていて、もっと他になかったのかなと思っています(失礼

長くなりましたが、素敵な作品をありがとうございました。

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実際に遊んだ感想も記事にしているので、良ければレビューも参考にしてみて下さい!

この記事を書いた人

モッチと申します。
2022年からゲーム特化WEBライターとして活動中。
プレイした作品や漫画の感想をのんびり書き綴って行きたいと思います。
時々謎の生物にゃっこが出現します(誰

ゲーム特化のWEBライターとして活動しており、企業サイト様への納品実績があります。レビューなど仕事のご依頼はお気軽にご連絡下さい。
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