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『東京殺人鬼』評価・感想・レビュー【ネタバレON/OFF有】

東京殺人鬼

こんにちは、モッチです。

今日は『東京殺人鬼』をフルコンプした感想を作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きます。

・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
・本作は成人向け(R18)BLゲームです。未成年の方の閲覧はご遠慮ください。

本日もよろしくお願い致します。

目次

作品紹介

『東京殺人鬼』とは?

『東京殺人鬼 学校の怪談』は、『大正メビウスライン』『東京24区』など、数々の名作を手がけてきたHolicWorks(通称ホリワ)さんによる新作BLゲーム。

「アラマツリ」と呼ばれる悪霊的な存在が跋扈する現代の東京を舞台に、都庁の秘密組織「対策課」に所属するメンバーが日夜戦いを繰り広げる……といった異能バトル的な内容です。

モッチ

対策課のメンバーは3人。表向きは普通の公務員だけど、実はひそかに人々の暮らしを守っている精鋭部隊みたいな感じだね。

みーちゃん

なにそれカッコいい……!

まずOP曲のタイトルがすごい!

ムービー中盤で画面に「黑鳥初發之時天宇受賣命者爲樂詠」と表示されたとき、思わず「なんて読むの!?」となったのは私だけではないはず(笑

くろとりはじめておこりしとき あめのうずめのみことはなすたのしみのうた……?(たぶん違う

素敵なボーカル入り楽曲と、かっこいい祝詞を最序盤からたくさん聴けるのもたまらないポイント。

クリアした今なら面白かったーー!と声を大にして言えるんですが、人におすすめできるかと聞かれたら「うーん」と悩んでしまう不思議な作品でした。なにしろお話が難解で……

ただその分真相が明らかになった時のスッキリ感が素晴らしく、真相ルートの作りもかつてなく斬新で面白かったので、ぜひ体験して頂きたいなぁと思います。

ストーリー概要

天照はこの国の最高神として、アラマツリはこの国の 悪しき力を象徴するものとして古来から存在している。

善と悪、幸福と不幸、生と死――天照とアラマツリに由来するそれらは全て 人間に内包されている。

アラマツリは時に具現化し、時に人間に悪影響を及ぼして世間を騒がせる。

主人公である黒鳥由弦は都庁に働く公務員である。
所属は都庁7階に存在するアラマツリ対策課。

アラマツリを見、対抗できる人間達が集まった部署であり、 その選抜方法は様々だが、最後は代々木の時計塔の上にある巨大な花を見ることが出来るか、であった。

黒鳥が所属してから3年。

東京は今日も変わらずアラマツリが漂っている――……。

引用元:https://holicworks.net/tks/top.html

主人公紹介

主人公:黒鳥 由弦(CV:雪平 凪さん)

都内の大学を卒業後、公務員になった。
アラマツリ対策課職員(都庁専門職)である。出身地は長野県長野市。

アラマツリ対策課はアラマツリに感応、またはそれを制御、 排除することが出来る人間が集められている。
リクルートは都庁にいるアラマツリに感応するスタッフが個人を特定し、スカウトする。

主人公も大学三年の時スカウトされ、試験無しで受かっている。
地方にいる時は何もなかったが、東京がアラマツリに溢れているため力が目覚めてしまった。

部署自体はあまり公になっておらず、そのため名刺には「東京都都民安全推進局 局員」とある。

引用元:https://holicworks.net/tks/top.html
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黒鳥さんは黒い影のようなアラマツリを自由に操ることができ、戦闘時に刀として具現化して武器にしたり、ロープのように飛ばして高速移動したりと器用に立ち回ります。

思慮深さが極まった性格で、内なる世界にトリップしがち。

ミステリアスすぎて普段の生活が全く予想できないんですが、実は冥界の住民ですって言われても違和感ない空気感も、機械音痴で微笑ましい子供みたいな一面も、魅力的な主人公でありました。

しかし妙に色っぽい……

最初の頃、黒マニキュアにハイヒールという謎のファッションにビックリしたのですが、進めていくとちゃんと理由も分かり、納得できるものでした。

攻略キャラクターとおすすめ攻略順

攻略キャラクターは全4名。
攻略制限があり、初回は椿・天道ルートのみ攻略可能です。

おすすめの攻略順は「椿 五十鈴 or 天道 瀧 → 一識 星明 →伊波 耀」です。

攻略キャラクター&キャスト紹介

天道瀧CV:すばる(Non-GMO)さん
伊波耀CV:金田真男さん
椿五十鈴CV:彩和矢さん
一識星明CV:本間かいなさん

個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)

椿五十鈴 CV:彩和矢さん

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自身が仕える神・猿田彦の命令で任務中の黒鳥さんを襲撃し、黒鳥さんとアメノウズメとの繋がりを断ち切ろうとした刺客。

にも関わらずストーカーに襲われたところを黒鳥さんに助けられ、
罪悪感を覚えつつも、黒鳥さんのカッコよさに惚れこみます。

敵対しているしお互い疑っているけど好感を持っているという微妙すぎる関係が、これからどう変わっていくのかなーと
ワクワクしました。

ドロドロの芸能界において、コネに頼らず真っすぐ努力する椿くんはカッコいいし、応援したくなります。

あと黒鳥さんにめっちゃ懐いている様子もかわいいなーと和みました。

……だからなのか、最初に流れるようにバッドエンドに行き着いた時は頭が「???」でいっぱいになってしまったのですが、
増えた選択肢でまた別のバッドエンドにたどり着いたとき、「あの時の椿くんはこんな状態だったのか……」と分かって面白かったです。

初めての友達に戸惑いながらメールに一喜一憂する黒鳥さんが可愛すぎるうえ、見守る対策課の2人が父親のように微笑ましくて、ついついクスッと笑ってしまいました。

椿君による黒鳥さんのお部屋訪問、何もなさ過ぎてちょっと笑っちゃったんですが、そもそも黒鳥さんが自宅に帰った描写って
これまでなかったですよね……?本当に部屋で生活してるのかなぁと疑問に思ったりも。

とりあえず椿くんルートを終えた時点では分からないことだらけで頭が「???」になりました。

黒鳥さん、体がアラマツリで構成されている(?)みたいだし、新しい世界を創造できるみたいだし、
絶対神かなんかですよね!もはや存在が謎すぎて、本当にこの人と結ばれて大丈夫?と若干不安になりました(笑

猿田彦とアメノウズメ夫婦の絆と、上位神から罰を受けているらしい情報。

バッドエンドのたびに「今回もダメだったね」「また他の世界を……」みたいなお話ししてる神々らしき存在もいるし、ループものなのかなぁ。

誰が何のために黒鳥さんとアメノウズメを結び付けていたのか、謎だらけです。

天道瀧 CV:すばる(Non-GMO)さん

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まさかあんな形で一線を越えることになるとは思わなかった(正直な感想

真面目でちょっぴりユーモアもある、優しい上司というのは1つの面で、家に伝わる刀を手にした瞬間から「強いものと戦いたい」(戦って死にたい)という狂気を抱えている天道さん。

凪いだ水面のように穏やかにみえて、実は狂犬のような一面を持つ男でした。

いきなりめちゃくちゃになった関係性を、推測や理解を重ねながら少しずつ構築し直していくお話が新鮮で面白かったです。

綺麗な箱をバーン!と床に落としてめちゃくちゃになったのを拾い集めて直していくようなイメージで。

翌日普通に出社する黒鳥くんを見て「気まずくないんか!?」と心配になりましたが、私が思っていることほぼ全て大洋さんが代弁してくれるので安心感が半端なかったです(笑

お話としては面白くて文句なしなのですが、天道さんを救うには本気で斬り合って満足させた後、性的な興奮を鎮める必要があるという難易度の高さよ。

黒鳥さん的には天道さんに救われて欲しいのでwinwinみたいな流れになっていますが、懐の広い(?)黒鳥さんじゃなければとても受け入れられないと思います(酷い

始まりはとんでもなかったですが、嫉妬からの恋心自覚、良かったです。
しかしいきなり女子にフラれる黒鳥さん面白すぎる……

天道さん、真面目でガッチリタイプと見せかけてめちゃくちゃお茶目だし、伊波さんとの気安いやり取りが面白くて笑っちゃいます。

しかし椿くんルートでもそうでしたが、何かを例えるときに学校・教室・先生あたりがよく出てくるので、この辺りサブタイトルの「学校の怪談」が絡んでくるのでは?と予想しています。黒鳥さん記憶が曖昧(そもそも存在するかも怪しい)だし、きっと過去にまつわる何かなのかなって。

天道さんと大洋さんの会話に感動したり、天道さんと黒鳥さんのやりとり好きだなぁだったりだとか色々あったのですが、最後にBADをまとめて回収したので、最終的に「黒鳥さん本当になんなん」が強すぎました(爆

でもBAD3が大分切り込んでいたというか、元々教師だったこと、もう死んでいるらしいことあたりが確定して複雑な気持ちに。

多分プロローグに出てきた4人の子供を助けられなかった黒鳥さんは自死。死後アラマツリと融合して誰かを救う存在になったのかな……なんて。

なんというか私、「その時点では意味わからないけど後々なるほどー!となるもの」が、実はあまり好きじゃなくて。

少しならお話のスパイスとして全然気にならないんですよ。しかし、あまりにも謎が多すぎると「何、何なの?」ってイライラしてきてしまって(笑

本作は分からんがすぎて、ちょっとそれだったなぁと思います。

一識星明 CV:本間かいなさん

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これまで大量アラマツリを集めるため客に術をかけて死に追いやったり、対策課の面々に害をなしたりと、何かとやることがゲスい一識さん。

黒鳥さんとの交流のきっかけとなった客・ルナさんも被害者の1人。

一識さんとグルの既婚者ホストに貢ぎ続けて死を選ぶこととなったルナさん、つくづく可哀想……

天照を憎んでいる様子だとか、落日射の民ってどんな存在なのかなだとか、気になるところ満載でルートを始めました。

一識さんの最終目標は黒鳥さんの持つアラマツリであり、自分に惚れこませたうえで根こそぎ奪い取ろうとしています。

真実が明らかになったとき、一識さんを心配する黒鳥さんがどんな反応をするのか、うーん先を読むのが怖い。

全てが一識さんの計画通りに話が進むわけないよなぁ……とは思っていましたが、途中から
黒鳥さんの得体の知れなさ爆発でもう……笑

何がなんだかですが、黒鳥さんにはおそらく誰かの幸せを願い叶える力があり、
人にどうにかできる存在じゃないことだけは確かです。

ということで、中盤からは神のような慈愛をもって一識さんを幸せにしようとする黒鳥さんのターンが始まるのですが、
一識さんが幸せになれる世界を作る→一識さんが疑問を持つたびに崩れる→世界を作る……を繰り返すのがなんだかもう凄くて。

ある時は花屋さん、ある時は葬儀屋さん、と黒鳥さんが立ち位置を変えながら、「幸せ」を模索することになるのですが、全部の繰り返しが蓄積されて、2人の交流になっているのが良いなぁと。

最後はそういう終わり方なんだ……!?と驚いたり悲しかったりで気持ちがぐちゃぐちゃになりましたが、一識さんルート、言葉にできないエモさがありました。

最初から最後までブレない一識さん、神に一矢報いることができて良かった、のかは今後の別位相の展開次第なのかな。
とにかく尊かった……2人の関係性大好きです。

ただBAD1で伊波さん→黒鳥さんの執着がものすごく大きいような気配が分かり驚きでした。

これまでの伊波さんは「人当たりの良い兄貴分」位の立ち位置だったのに、何かとてつもなく重いものを抱えている!?と、がぜんテンションが上がってきましたよね。

あとホストの太陽さん、クソ野郎かと思ってましたが、ラストのルナさんとのやりとり含め結構好きになってしまった。

ルナさんと太陽くんとか、コタロウくんとか、攻略キャラ以外のサブキャラたちのやりとりや言葉にウルッと来るシーンも多かったです。

気になったのは演出なのかバグなのか、ときどきログに表示されない文章があるのが面白いなと。

ん?と引っ掛かった部分が読み返しできない箇所だったりすると、重要な情報見落とした……?的にソワソワしました。

ログから少し前にジャンプする機能が欲しい……!

伊波耀 CV:金田真男さん

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正直イチャイチャしていた記憶がない。

というのも伊波さんのルート、進め方が超特殊でして。

一識さんルートと伊波さんルートの分岐点から1つ1つバッドエンドを見ていくことで、新たな選択肢が追加されるという形式になっています。

それだけならこれまでのルートと変わらないのですが、伊波さんルート内だけでなく、

一識さんルート中にもバッドエンド&選択肢が追加されるため、どこに増えたか見つけるのがもう大変。

同じ選択肢を何度も繰り返しつつ、1つ1つ可能性を潰していく作業。攻略を見ながらでも複雑で迷ってしまいました。

フローチャートとにらめっこしながら伊波さんと一識さんを行ったり来たり。

一識さんエンドのその先も見られたりして、感動したり伊波さんの執着に震え上がったりと気持ちが忙しいです(笑

一識さんルートの一識さんと伊波さんルートの一識さんが融合?した瞬間、「ああ、一識さんルートは終わってなかったんだな」と胸がいっぱいになっちゃいました。

あと一識さんと黒鳥さんが戦いだすと拒否柴になるコタロウくんがもう可愛くて。一緒に過ごした時間、時空を超えても覚えてるんだなーってグッと来ました。エモすぎます。

伊波さんと一識さんのバチバチの凄まじさは、もはや面白い域。

「(一識さんへの)路を徹底的に潰す」的な宣言のあと、実際に一識さん方面へのセーブデータにロックがかかっていたときには、伊波さんの執念がすごい……とビックリしてしまいました。伊波さん、恐ろしい男……

最後の方はお話が難しくて「???」と思いながら進めていましたが、黒鳥最高神が爆誕した時には謎の感動を覚えてしまいました(頭プーすぎるだろ
そしてラストのタイトル回収も鮮やかすぎました。

しかし世界中の皆は幸せになっても、伊波さんの幸せだけは叶わないまま。

誰かのルートで「黒鳥さんが関わった人を幸せにしようとするのは贖罪」みたいなお話があったと思うのですが、「伊波さんの幸せは黒鳥さんとの幸せ」という相容れないもの。由弦先生が自分を許せない以上平行線なんだな……。

伊波さんルートなのに、伊波さん……と思っていたら、最後の最後でちゃんと救いが用意されていて号泣。

生徒たちに許されて生への一歩を踏み出す由弦先生、最高にグッと来てしまいました。幸せになって欲しい……

それにしても家庭科室の件、由弦先生なにも悪くないですよね。

代理の先生がいたはずなのに、周りが寄ってたかって由弦先生を責めたの、悪意の塊すぎて何事……?と思ってしまいました。

伊波さんルートなのに、伊波さんがボコボコにされたり黒鳥さんと一識さんが100点満点の笑顔で光に向かって走っていくスチルが頭にチラつくのが笑えますが、最終的に皆それぞれの黒鳥さんと幸せになれたようで良かったです。

大切な人のためなら神にだってなれるのに、自身の平凡な幸せを願うのがこんなにも難しいなんて。

本当に優しくて悲しいなぁと。生まれ変わったら由弦先生の生徒になりたい人生でした。

個人的レビュー

『東京殺人鬼』の好きなところ

大ボリュームで満足感半端なし

1ルートにつきイチャイチャは大体2回。

どのルートもボリューミーでしっかり楽しめました。

キャラクターの魅力がスゴイ

メインキャラはもちろん、サブキャラも「この子のこともっと知りたいな」と思える素敵な方ばかりでした。土御門先生は除く

『東京殺人鬼』に物申したいところ

お話が難しい

次から次へと謎がわいてくるので、先を進めるのが楽しみになる人と、げっそりする人とに分かれそうかなと思います。

バッドエンドの回収が必須

恐らく全てではありませんが、一部バッドエンドの回収が必須なあたりは好みが分かれそうです。

総評

ストーリー  : 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)
グラフィック : 4 out of 5 stars (4 / 5)
音楽     : 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

システム   : 4 out of 5 stars (4 / 5)
ボリューム  : 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

総合評価   : A

個別ルートは1人につき5~6時間ほど。

文章は漢字多めでとっつきにくさがありますが、安定のホリワさんクオリティで後に進むほど面白くなっていくタイプ。日本神話的なものが好きな方にはたまらないお話ではと思います。

あと個人的におお!となったのがBGM。

実は私、力強いコーラスから始まる帝都備忘録の時雨ルートのプロローグがめちゃくちゃ好きで、「これ以上カッコイイ始まりはない」なんて考えているのですが、本作は同じ作り手さんによる造語コーラスBGMが多くて場面ごとの盛り上がりがヤヴァイです。

帝都備忘録のミサキルートで情緒を乱された方などにもおすすめできます。

まとめ

ざっくりではありますが感想をまとめさせて頂きました。

「東京で起こった爆破テロ事件の真相を、ひとりの若手政治家が追う」ドラマとか、同社の作品を知っているとニヤリとできる要素がちょこちょこあるのも面白かったですね。

ホリワさんファンの方は是非プレイして頂きたいです。

そして本編後のFDとか出てくれたらなぁと思わずにいられません。

長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。

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この記事を書いた人

モッチと申します。
2022年からゲーム特化WEBライターとして活動中。
プレイした作品や漫画の感想をのんびり書き綴って行きたいと思います。
時々謎の生物にゃっこが出現します(誰

ゲーム特化のWEBライターとして活動しており、企業サイト様への納品実績があります。レビューなど仕事のご依頼はお気軽にご連絡下さい。
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